アラフォー日常

アラフォーの日頃の思いを書き綴る

社会人一年目の人事評価

はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」

 

わたくしは、年に二回人事評価の時期になると思い出される記憶がある。

 

地獄の社会人一年目の時にあった人事評価による自己評価の記憶である。

 

当時務めていた人事評価には、細かい項目がありそれぞれ

・自己評価

・上長評価

がありそれを加味して昇給する様な仕組みでした。

 

先輩は

『どうせ、店長評価で落とされるんだからある程度高めに付けといたいいよ』

 

という話を鵜呑みにしてあまり何も考えず少し高めにつけたのだが…

 

ここから、記憶に残る人事評価がはじまるとは思いもよらなかった。

 

まずは、自己評価をつけてその日の午前中に店長に提出。

 

お昼過ぎくらいに

『ちょっといいか?』

と事務所に呼ばれる。

 

私『失礼します』

 

店長『おう』

 

事務所に入るの自分の評価の紙が机の上に置かれていた。

 

店長『これは、本当に真剣に考えて思い返して出した点数か?』

 

私『えっと……』

 

店長『それやったらええんやけど、本当にこれでええんやな』

 

私『えっと……再度やり直してもよろしいでしょうか』

 

店長『おう、また終わったら持ってきてくれ今日中な』

 

私『かしこまり』

 

私(いや、確かに私は言ったばかりで仕事もできてない部分が多かったけど。先輩は、高めの方がいいって言ってたよな)

 

再度、点数をつける私。店長の納得しそうな点数をつける様に気をつけながら。

 

私『店長、できました。確認お願い致します』

 

店長がさっと評価表に目を向けるとすぐに

 

店長『お前これ言われたから低めに見積もったやろ?だから、それじゃあかんねん。ちゃんと項目を一個一個見て深ぼって考えないとあかんのやって。』

 

店長の言葉が図星すぎて私泣いちゃったよね。

自分が情けなくて。形だけの人事評価の自己評価だと考えてたし。

 

そのあと、泣きながら人事評価の自己評価をして翌日提出。

 

店長に再度項目ごとにその点数に至った経緯を全部聞かれて。泣きながら答えた。

 

いやー苦しかった時の方が記憶が鮮明に思い返してしまうよね。今では笑い話になっているけど。

 

でも、今ではあの経験が今の私を作っているんだなと思う日々。

 

でも、二度とあの頃に戻りたいとは思わないけど。

 

僕にとって忘れたくても忘れられなく今では役に立っているあの日かな。

 

ご購読ありがとうございました。